2022-07-12

金 憲鎬:ブルー織部向付

向付とは

茶事でお茶(濃茶・薄茶)を楽しむ前に供される懐石(食事)で使われる器です


一汁三菜の茶懐石の口火を切る折敷には

手前に四つ碗でご飯と汁を置き

一菜目の料理は

その向こう側に置かれる事から向付と呼ばれています


正式な向付は

大根や人参等を酢漬けにした「なます」が使われますが

近年では魚介の昆布締めや造りが供される事が多いです


向付は

一菜目が終わった後も

二菜目三菜目の取り皿として使われ

最後まで折敷に残る器となりますので

茶事の趣向や季節感を表す

重要な役割を持つ器であります


こんな話をしていると

敷居が高そう 

器に合う料理が難しそう と

声が聞こえてきそうですが

ご家庭では堅苦しさいらずでお使い下さい


この季節なら

瑞々しい胡瓜やナスの糠漬け

冷や奴や茹で立ての枝豆もよろしいかと


どんな料理も受け入れてくれる

キムさんのブルー織部


茶事の器を

臆さず日常で使う良い機会です

お手に取って頂けると嬉しいです