金 憲鎬:ブルー織部向付 |
向付とは
茶事でお茶(濃茶・薄茶)を楽しむ前に供される懐石(食事)で使われる器です
一汁三菜の茶懐石の口火を切る折敷には
手前に四つ碗でご飯と汁を置き
一菜目の料理は
その向こう側に置かれる事から向付と呼ばれています
正式な向付は
大根や人参等を酢漬けにした「なます」が使われますが
近年では魚介の昆布締めや造りが供される事が多いです
向付は
一菜目が終わった後も
二菜目三菜目の取り皿として使われ
最後まで折敷に残る器となりますので
茶事の趣向や季節感を表す
重要な役割を持つ器であります
こんな話をしていると
敷居が高そう
器に合う料理が難しそう と
声が聞こえてきそうですが
ご家庭では堅苦しさいらずでお使い下さい
この季節なら
瑞々しい胡瓜やナスの糠漬け
冷や奴や茹で立ての枝豆もよろしいかと
どんな料理も受け入れてくれる
キムさんのブルー織部
茶事の器を
臆さず日常で使う良い機会です
お手に取って頂けると嬉しいです